その昔、まだ私が子供だった頃。カーク船長率いるエンタープライズの活躍をTVで見て興奮した覚えがあります。・・・そう、スタートレックです。特に好きなシリーズはヴォイジャーで、ジェインウェイ艦長の聡明さと暴走ぶりにハラハラしながら楽しんだモノです。
スタートレックで良くみるシーンの一つに、「コンピュータ」と呼びかけて音声で指令をするのがあります。「音声でコンピュータに指示するなんて、カッコイイなぁ・・・」なんて思っていました。今回は、その音声入力の進化について触れたいと思います。詳細は続きからどうぞ!
(つづき)
コンピュータに入力するといえば、私が小学生の頃・・・まだPCが「マイコン」なんて呼ばれていた頃です。当時の人気マイコンはNECのPC-8001で、本体のみで168,000円、モニターとかフロッピーディスクなんかを付けると50万円以上していたと記憶しています。当然そんなモノは手に入るはずもなく、Bit-innやLAOXなどのマイコン売場のデモ機を使わせて頂く位しか触るチャンスがありませんでした。このため、自宅でプログラムを考えるときは、5mm方眼のノートにビッシリと鉛筆で書いていたものです。
そして、いつしか親父が使っていた古いタイプライターを借りるようになり、それでプログラムを入力するようになりました。タイプライターで打ったプログラムは、何だかとても高尚なモノに見えて、とても嬉しかった記憶があります。
そして現代。誰もが仕事でPCを使うようになり、今ではキーボードは鉛筆よりも使われる文房具的存在になりました。
とはいえ、世の中の人全てがキーボードですらすら入力が出来る訳でもなく、入力に疲れている人も多いと思います。「しゃべるだけで入力出来たら、どんなに楽だろうか」と思うこともあるんじゃないかと思います。しかし、私も以前使っていたIBMのAptivaに付属していた音声入力ソフトを試したことがありますが、認識率はイマイチで、こりゃ実用はムリだなぁ・・・なんて思い込んでいました。
ところが、最近の音声認識の技術は大変進化していて、サイバーフロントのAmiVoice SPは、音声認識率が何と95%以上!1分間におよそ200文字の認識が出来る、それも前後の単語を判断して漢字変換もしてくれる高性能さには驚かされます。
また、直接マイクに話すだけでなく、録音したものを文章化することも可能(一人だけの音声に限ります)なので、テープ起こしにも使えるかも。もし複数の人の音声が入っている場合は、録音したものを聞きながら自分でマイクに復唱するという方法が良いかも。
音声入力なんて夢また夢・・・なんて思っていた人、あなたもジェインウェイ艦長みたいにコンピュータに音声で指示するのを体験してみてはいかが?