ナウい、キセルなど…消えゆく昭和な表現を書き留めておく

何やらニュースで「(電車の)キセル」を解説する記事を見かけて、「えっ、これって解説しないと通じない世の中なの!?」と驚きを隠せない昭和生まれのオッさんはこちらです。

ということで、今回は、こうした「昭和な言葉」について、少しばかり書き留めておこうと思います。皆さんは、どのくらい分かりますでしょうか?

そもそも「キセル」とは何でしょうか。漢字では「煙管」と書き、言葉の通りタバコの葉を吸うための器具です。

煙管は画像にあるように、中央の「羅宇(らう)」という管(木や竹、最近では樹脂などで作られている)の両側に、金属製の「煙草の葉を詰める箇所」と「吸い口」がついた喫煙具です。使っているうちに、タバコのヤニが羅宇に詰まってくるため、煙管屋さんに持っていくと羅宇をすげ替えてくれます。

電車でいう「キセル」は、この両端は金属、つまり「金を出している」ということで、中央の羅宇部分は「金を出さない」という状況を指します。例を挙げて、具体的に見てみましょう。

例えば東京駅から名古屋駅まで各駅停車で行くとします。このとき、正規運賃は6,260円(2019/1現在)となります。

これを、上の図のように始発駅の東京から新橋(140円)、目的地の名古屋から1駅の尾頭橋までの140円をそれぞれ購入することで、中間部分の運賃を払わずに無賃乗車して5,980円分得をする、というのが「キセル乗車」となります。こちろんこれは不正乗車であり、鉄道営業法違反で罰せられます(悪質な場合は前科になります)。

ちなみに、煙管自体は16世紀から日本に存在するようで、私の好きな「花の慶次」でも、慶次が煙管をポンポーンとするシーンがありました。

なお、近年は自動改札が増えてきてキセルがし難くなってきたため減少してきた、ということですが、最近では旅行会社が会社ぐるみでキセルをしていたというニュースもあり、まだまだイタチごっこ的に存在するようです。しかし、一般的にはキセル乗車がしにくい状況になってきていることから、キセルという言葉は徐々に使われなくなってきた、という感じのようです。(煙管で煙草を吸うという方も、めっきり少なくなっているようですし…)

「キセル」以外にも、消えゆく昭和言葉をいくつかご紹介します。

「ナウい」というのは1970年頃、昭和40〜50年くらいに流行った「昭和言葉」です。「Now(ナウ)」を形容詞化したもので、新しいもの、カッコいいもの、年寄りには分かりにくい若者文化などに対して使う修飾語として、当時の若者やメディアなどが好んで使っていました。反対語は「ダサい」で、語源は「田舎」という漢字を「田=だ」「舎=しゃ」と読み、それを形容詞化した「だしゃい」が転じて「ダサい」になったという説や、「だって埼玉だから」を略して「ださい」にしたなど、諸説あるようです。

他にも「マブい(眩しいほどいけてる女性に使う)」、「冗談はよし子さん(冗談はよして、というのを「よして→よし子さん」とすることで柔らかく言ったもの)」など、昭和言葉は色々あります。これらは既に「死語」とされており、使うことで年寄り扱いされるならまだしも、まったく理解されず「?」「何言ってるのこの人」とポカーンとされてしまい、寂しい気持ちになる危険があるので要注意です。

かくいう私も、気をつけて生きていきたいと思います。

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