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2011年12月17日、世界に先駆けて日本で発売となったPS Vita。ヨドバシアキバ店で300人近い行列ができるなど盛り上がったようです。とはいえ、まだまだ手にしていない方も多いと思います。販売状況や気になるスペック、ソフトラインナップ、サポートなど、PS Vitaに関する情報をまとめてみました。詳細は続きからどうぞ!

発売までの経緯〜NGP発表


2011年1月27日、それまで噂には上がっていた次世代PSP、「NGP(Next Generation Portable)」がSCEから正式発表されました。PSPよりも一回り大きな5インチ有機ELディスプレイ搭載、解像度は960×544と携帯ゲーム機としては群を抜いた高解像度を実現するなど表示系もさることながら、何より「3G回線搭載」というのが衝撃的でした。これなら例えばMMORPGを通勤中も遊べるのでは・・・?と、かなり興奮した覚えがあります。その他、ディスプレイ面だけでなく背面にも搭載した両面タッチパネルというのも、「どう使うんだ!?」と任天堂DS発表時と同じように「?」が頭に意浮かびました。また、PSPの後方互換性も確保しているとのことでしたが、NGPはUMDドライブ非搭載のため、ダウンロードタイトルとしての互換性はあるらしいものの、既に持っているUMDの活用については当時は不透明でした。※その後、UMD Passportというサービスが発表されました。UMDタイトルを持っているユーザーは、一般ユーザーよりも安価にダウンロード再購入が出来ます。

発売までの経緯〜PS Vita正式発表

2011年6月7日、ロサンゼルスで開催されたE3 2011にてNGPの正式名称「PS Vita」が発表されました。プレイアブルなアンチャーテッドの実機デモも公開され、ハードの完成度をアピールしていました。そして気になる価格も3G/Wifiモデルが29,980円、Wifiモデルが24,980円と思ったよりも安価な設定で、発売日未定ながら年内発売を目指すということで、大いに期待が盛り上がりました。

発売までの経緯〜発売日とロンチタイトル発表

2011年9月24日、遂に発売日とロンチタイトルが発表されました。2011年12月17日、しかもロンチタイトルは26本と多く、気合いの入れ具合がわかりました。一方で、ハードを牽引しそうなビッグタイトルは「みんゴル」「アンチャ」程度と、ロンチタイトルの魅力不足でスタートダッシュに失敗した任天堂3DSが少し頭をよぎりましたが、PlayStationプラットフォームはハード自体の魅力(DVD搭載のPS2、Blu-ray搭載のPS3など)でこれまでもスタートダッシュに成功してきたので、発売前後のプロモーションに期待がかかりました。

予約開始から発売まで

2011年10月15日、PS Vitaの予約が全国一斉に開始されました。ネットでの予約は瞬殺となり、日経新聞によるとヨドバシアキバ店は1200人もの人が行列を作ったとのことです(既に記事掲載期間終了)。ただ、ヨドバシアキバ店以外はほとんど行列がなく、不思議な光景だったとの報道も多くありました。


そして昨日、2011年12月17日。遂にPS Vita発売日を迎えました。前日から行列が出来はじめ、開店当日はヨドバシアキバ店で300人近いファンが集まるなど、なかなかの盛り上がりを見せたようです。ロンチタイトルは、残念ながら2本が発売日延期となったものの、24タイトルが同時発売となりました。

PS Vitaスペック

気になるPS Vitaのスペックについてまとめてみました。

※クリックすると4Gamer記事を開きます。

DS PSP 3DS PS Vita
CPU デュアルCPU
ARM 946E-S 67MHz
ARM 7TDMI 33MHz
PSP CPU
MIPS R4000 32bit 222MHz
(1-333MHz)
サブCPU(noFPU)
デュアルCPU
Nintendo 1048 0H ARM
※ARM11 2基搭載
※266MHzとの噂
ARM Cortex-A9 4core
0.8-2GHz可変?
GPU 非公開
120Kpolygon/s
Fill=30Mpixel/s
Graphic Engine
256bit 111MHz
(1-166MHz)
5GFlops
DMP PICA200
※133MHzとの噂
Fill=1.6Gpixel
SGX543MP4+
駆動クロック不明
詳細スペック不明
メモリ メイン 4MB
VRAM 656KB
メイン32MB
(PSP2000~ 64MB)
VRAM 2MB
メイン128MB?
(FCRAM)
VRAM 4MB?(オンダイ)
メイン512MB
VRAM 128MB
容量 ソフト最大4Gbit(512MB) UMD 1.8GB
MemoryStick ProDuo対応
フラッシュメモリ1.5GB
ソフト最大64Gbit(8GB)
PSVita card
専用メモリカード(4/8/16/32GB)
通信 IEEE802.11b IEEE802.11b
USB2.0
IrDA
IEEE802.11b/g IEEE802.11b/g/n
Bluetooth2.1+EDR
3G Mobile(3Gモデル)
ディスプレイ DS/DSLite 3インチ液晶×2
DSi 3.2インチ液晶×2
DSiLL 4.2インチ液晶×2
4.3インチワイド液晶 上画面3.5インチワイド液晶
下画面3インチ液晶
5インチワイド有機EL
解像度 上下ともに256×192 480×272 上画面800×240
下画面320×240
900×544

スペック面は、現在リリースされている全ての携帯ゲーム機の間違いなく頂点で、現行のスマートフォンと比較しても遜色なく、一歩リードしていると思われます。

タイトル

本体と同時に発売されたタイトルを表にまとめてみました。
なお、Amazonのベストセラーランキング(12/18 10時頃)によると、1位は「みんなのゴルフ6」(ゲーム全体で32位)、2位は「アンチャーテッド」(ゲーム全体で35位)、3位は「真・三國無双NEXT」(ゲーム全体で68位)となっていました。

気になるのは、PS Vita本体がWifiモデルでゲーム全体2位、3G/Wifiモデルで同8位と高いにも関わらずソフト1番人気のみんゴルがゲーム全体で32位という点。本体だけ先に購入しておくパターンが多い、ということでしょうか・・・?

ダーク クエスト アライアンス ユービーアイ ソフト(株) RPG
BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT EXTEND アークシステムワークス(株) 格闘アクション
LORD of APOCALYPSE (株)スクウェア・エニックス RPG
地獄の軍団 (株)スクウェア・エニックス 軍団アクション
AR COMBAT DigiQ −ともだち戦車隊− (株)コナミデジタルエンタテインメント シミュレーション
マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンスHD ユービーアイ ソフト(株) アクション
麻雀格闘倶楽部 新生・全国対戦版 (株)コナミデジタルエンタテインメント 麻雀
ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3 (株)カプコン ファイティングアクション
ASPHALT:INJECTION (株)コナミデジタルエンタテインメント レース
真・三國無双 NEXT (株)コーエーテクモゲームス アクション
F1 2011™ コードマスターズ(株) レース
パワースマッシュ4 (株)セガ スポーツ
真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト) (株)チュンソフト サウンドノベル
ドリームクラブZERO ポータブル (株)ディースリー・パブリッシャー 恋愛シミュレーション
魔界戦記ディスガイア3 Return (株)日本一ソフトウェア 1,000万時間遊べる史上最凶のシミュレーションRPG
忍道2 散華 (株)スパイク 忍者ステルスアクション
モンスターレーダー ソニーマーケティング(株) 位置情報ゲーム
リッジレーサー (株)バンダイナムコゲームス 爽快ドリフトレース
塊魂 ノ・ビ〜タ (株)バンダイナムコゲームス さわって、転がして、大きくするゲーム
みんなのGOLF 6 (株)ソニー・コンピュータエンタテインメント スポーツ
アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり- (株)ソニー・コンピュータエンタテインメント アクションアドベンチャー
サワリ・マ・ク〜ル! (株)ソニー・コンピュータエンタテインメント ミニゲームコレクション
みんなといっしょ (株)ソニー・コンピュータエンタテインメント ビジュアル・フレンドネットワーク
ニコニコ (株)ドワンゴ ニコニコ

※公式ページのタイトル順、内容に準じています。

ファームウェアについて

PS Vitaは購入後すぐにファームウェアのバージョンアップが提供されています。PlayStation Networkに接続するにはアップデートが必須なので、ソフトや体験版をダウンロードする方はまずはアップデートしましょう。アップデート後のファームウェアは1.50(表記上は01.500)となります。

修理について

発売日となる12月17日、ソニーの公式ページにてPS Vitaの修理対応について情報が掲載されました。PS Vitaは基本的に修理を行わず、同じ型番の製品との交換となるそうです。より精密になったため、修理対応でなく動作保証した新品またはファクトリーリファービッシュ品(つまり工場で修理対応した製品)との交換という手段を選んだのかも知れません。
価格は3G/Wifiモデルが14,700円、Wifiモデルが12,600円とのことです。なお、修理に出して見積もりした上で交換をキャンセルした場合、見積もり料として1,050円が必要となるそうです。(全て税込)

トラブル・不具合・注意点

初期不良は新型ゲーム機発売時の宿命と言えますが、今回も一部で不具合が発生している様です。単純に電源が入らない、画面表示がおかしいといった初期不良はやむを得ないと思いますが、操作中にフリーズするという報告があるようで、サポートページにも対応方法が掲載されています。

PS Vitaは最初の電源オン時は5秒間電源ボタンを押し続ける必要があり、これに気付かない人が「電源が入らない」と言っている場合が多い様です。 → [公式] PS Vitaの電源が入らない
フリーズした場合、電源ボタンを2秒押し続けると電源が切れるとのことです。これでも電源が切れない場合は20秒押し続け、画面が消えたら電源ボタンを離し、数秒(5秒程度?)待ってから5秒間電源ボタンを押し続けて電源を入れると良いそうです。 → [公式] PS Vita操作中に固まる / フリーズする
※それでもダメなら、数時間放置してバッテリー切れになった後、再充電して初期状態に戻す(電源ボタン5秒押し)方法もあるようです。
電源がすぐに落ちてしまう場合は、スタンバイに入っている可能性があるようです。初期設定では1分でスタンバイになります。長めに設定したい場合は、設定画面で1/3/5分に切り替えが出来ます。 → [公式] PS Vitaの電源がすぐに落ちる
他にも「充電がすぐ切れる」「PC/PS3と接続できない」といったケースについても色々と記載があります。公式ページをご参照ください。 → [公式] PS Vita エラー・故障診断

また、PSPのUMDタイトルを持っているユーザー向けに提供されるサービス「UMD Passport」については注意点があります。UMDタイトルの認証にPSP本体が必要なので、PS Vita購入と同時にPSPを下取りしてしまうと、UMD Passportは利用出来ませんので要注意です。

今後について

PS Vitaは単なるゲーム機のみならず、PS3 torneとの連動やネットデバイスなど幅広い活用が期待出来ます。また、スマートフォン(特にandroid)で障壁となっている課金についてPSNの決済が利用出来るので、その点はメリットと言えます。
今後、新タイトルはもちろん、Vita向けのオンラインサービスやブラウザーゲーム公開など、可能性は無限大です。SCEや各メーカーの活躍に期待しましょう!

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