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5人が死亡、逮捕者が二千人に迫る勢いの英国暴動。原因はビデオゲーム「GTA(Grand Theft Auto)」にあると報じた英大手タブロイド紙「ロンドンイブニングスタンダード」の一面報道から一週間も経たず、今度は元オアシスのノエル・ギャラガー氏もテレビやビデオが原因だと発言しました。詳細は続きからどうぞ。

(つづき)
“Whatever””Layla””Live Forever”など、数々の名曲を生み出してきたオアシス。そのメインボーカルでありギタリストのノエル・ギャラガー氏は、現在の英国暴動に心を痛めるイギリス人の一人ですが、発言力が非常に強い彼の口から次のような発言があったとBang Showbizは伝えています。

「暴動起こすあいつらのエネルギー、どこから来てるのか理解できない。俺たちは暴力の時代に生きている。ほかの連中がなんて言おうが関係ない。残忍なテレビやビデオ・ゲームもこの無意味な暴力の原因だ。みんな、暴力に対して免疫がある。慣れているんだ。それに捕まったとしても、正しい方法で罰せられるわけじゃない。刑務所はもういっぱいだって?だったら新しいの建てろよ!」
「クレイジーだ。これはただ、暴力のための暴力だ。暴動に加わった奴らは貧乏なわけじゃない。携帯電話やらなんやら持ったガキどもだろ。警察と政府は思い切った手段を講じるべきだ」
「あのバカどもは、自分らのコミュニティを破壊したんだ。6週間後、何もかも忘れられたとき、あいつらはバカを見る。家は壊れたまんまだってことを自覚する。連中はなにかを要求してるんじゃない。目的があるわけじゃないんだ。自分らのものを自分らで破壊しているだけだ。どんだけバカなんだ?」

この発言がどういう前後関係で語られたのは不明ですが、数ある可能性の中から具体的なジャンルが語られたのは「テレビ」「ビデオ・ゲーム」の2つだけでした。「ロックは原因ではないのか?」など疑問も残るところですが・・・。
その部分以外の彼の叫びに近い発言内容には、真実味が溢れています。暴動を起こした中心的存在が、特に大きな軋轢や差別などを受けている訳ではない若者だという点について、そして彼らが今後自分たちがしたことについて気が付いたとしても、時既に遅いということは、非常に的を得ている気がします。
しかし、若者達の爆発的なエネルギーというものはいつの時代も彼らの中に内包されていて、未成熟で未完成な若者だからこそ、何か些細な切欠でそのエネルギーが暴走するというのも珍しいことではありません。こうしたエネルギーを普段からガス抜きさせ、平和を維持するために、ロックンロールをはじめ、スポーツ、映画、そしてビデオゲームだって重要な役割を持っているはずです。それを、事件が起きた後にこうした中から特にゲームをクローズアップさせて語るというのは、全く合理性を感じられません。
この発言でたちまち彼が作り上げてきた音楽の価値がどうこうなるとは思いません。しかし、私個人としてはかなり失望感を否めない状況で、今後オアシスの曲を素直に聴けるかどうか・・・orz。


[Kotaku Japan] 元オアシスのノエル・ギャラガー「英国の暴動はゲームが原因」…そうなの?
[BARKS] ノエル・ギャラガー「暴動が起きたのはテレビとビデオ・ゲームのせい」

One thought on “英国暴動、元オアシスのノエル氏も「テレビやビデオゲームが原因」と発言”
  1. ゲーム全然関係ないし。
    じゃあ事件直前にマクド食べてたらマクドが影響なんか?
    アホすぎる。

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