ゲームネットワークとハッカーの関係

「そこに山があるからさ」と言ったのは、エベレスト登山家のマリロー。そして、そこに見知らぬ技術があると、どうしても調べてみたくなるのがハッカーなのかも知れません。

今回は、ゲームネットワークを運営する企業とハッカーの関係について考察してみました。詳細は続きからどうぞ。


(つづき)
ソニーグループのサイトに10件以上もの不正アクセスが発生し、1億件以上の個人情報が流出した事件は、まだ現在進行形で動いています。

このPSNなどにハッキングして個人情報を流出させたクラック行為は、ソニーがPS3の内部をハッキングした著名なハッカーGeohot氏を訴えるなど、ハッカーコミュニティに宣戦布告をしたことが背景にあると見られています。

これ(クラッキング)自体は犯罪であり許されるべき行為ではありませんが、科学技術は誰かが生み出したものをハッキングし、その仕組みを理解して更に新しい技術を生むという面もあるため、ハッカーの存在自体を否定することはなかなか難しい面もあるようです。

ちなみに、「ハッカー」は本来、知的好奇心を満たそうとする科学的な人たちを指す言葉であり、もともとは犯罪や否定的な面で使われるものではありません。ハッキングを犯罪行為に利用する者は、別に「クラッカー」と表現します。

日本国内でもほんの30年ほど前、コンピュータソフトを複製する「コピーツール」というものが雑誌に広告が掲載され、堂々と売られていました。ソフトには簡単にコピーできないようにプロテクトがかけてあるのですが、それを回避してコピーするというものです。プロテクトを自動で解析してコピーするタイプ(Handpick、アインシュタイン、ロリコピーなど)の他に、ファイラー型と呼ばれるものがありました。

ファイラータイプは、単体では大したコピーは出来ないのですが、プロテクトを解除する、または再現するプログラムとデータ群をまとめたファイルを拡張することで、最新ソフト、また新型プロテクトに対応しようというものです。秀和や音研、東京電化などのソフトデュプリ企業は、コピーされないために様々なプロテクト技術を磨いていきましたが、ファイラータイプはこれを次々と打ち破っていったのです。

ファイラーを作っていた人に言わせると、新しいプロテクトが登場して誰もコピー出来ないものに挑戦し、コピー出来たときに大きな喜びを感じたようです。しかし、結果的に彼の行為はハッキングというよりもクラッキングであり、現在では立派な犯罪行為です。

現在のネットワークに対するハッキングも、元をただせば「わからないもの、誰も入れないもの」に対する知的好奇心から生まれるものでしょう。それが、悪用前提でなければ純粋な興味とで済むのかも知れませんが、今回のPSNのように個人情報流出となると、単なる好奇心から・・・という話では済まされません。

・・・結局ソニーはGeohot氏と和解したものの、ハッカーコミュニティに対しする敵対姿勢を緩めないことから、今後もハッカーたちとの戦いは長く続くだろうと見られています。

一方、先日マイクロソフトが運営するXboxLiveにフィッシング詐欺が発生しました。調べてみたところ、これは14歳の少年が一人で行っていたことが判明。マイクロソフトは、この少年を罰したり警察に突き出す代わりに、「合法的な目的にスキルを使ってもらうため、才能を伸ばしてあげらるよう協力」することを決めました。

この判断に、一連のPSN事件が影響したかは不明ですが、ハッカーコミュニティと企業の微妙な距離感は、どちらが正解かはたちまち分かることではありません。好戦的とも言えるソニーの対応と、懐柔策とも言えるマイクロソフトの対応、いずれが吉と出るか、今後も注目していきたいと思います。

マイクロソフトがXbox LIVEをハックした少年の「才能を伸ばす」ことに協力

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